------ N市庁では、どのような課題を抱えていたのでしょうか?
N市庁では、生成AIサービスの業務効率化への活用を検討していましたが、情報セキュリティや職員が手軽に使えるツールの導入が課題となっていました。
------なぜN市庁は「Crew」を選定していただいたかお伺いできますでしょうか?
N市庁では、日々の業務で取り扱う文書の種類が多いうえ、必要な情報が庁内の各部署やシステムに分散しています。こうした状況のなか、「Crew」は複数のドキュメントから必要な情報を読み取り、文章を瞬時に生成できる点が高く評価されました。
さらに、親会社が国内の大手金融機関であることも、セキュリティの観点から信頼性が高いと判断。これらの理由から、N市庁では「Crew」の導入を決定しました。
------具体的な活用方法と効率化の成果についてお伺いします。
------ 国からの資料など、情報量の多い文書の処理も課題かと思います。どのように効率化されましたか?
国や県から届く通知やガイドラインなどは、内容が複雑で長文の文書が多いです。これまでは職員が一つひとつ読み込み、要点をまとめるのに数時間かかることもありました。Crewを使うことで、こうした文書を数秒で要約できるようになりました。職員の負担が大幅に軽減されたうえに情報共有がスムーズになり、各部署での対応スピードも上がりました。
------文書の品質向上のための誤字脱字チェックは、どのように改善されましたか?
行政の文書は形式が厳格に定められていることが多く、誤字脱字があると信頼性にも影響します。そのため、これまで最終チェックには時間をかけていました。
Crewを使うことで、これまで数時間かかっていた確認作業が数分に短縮し、負担軽減につながっています。AIの目を入れることでケアレスミスも防げるようになり、文書の品質向上と業務効率化が同時に達成されました。
------市民対応業務における効果はいかがでしたか?
市民対応では、問い合わせへの回答文やクレームへの返答文を作成する機会が日常的にあります。丁寧さや正確性が求められるため、時間も神経も使う業務です。さらに、他の業務も並行して行う必要があり、特に繁忙期には1人の職員が複数の問い合わせに同時対応する場面も珍しくありません。短時間で対応することが課題でした。
Crewを導入してからは、たとえば1件30分かかっていた文書作成が約15分に短縮。また、数時間かかっていた添削作業は5分に短縮しました。表現のバラつきが減って文書の質が安定したうえに、返信スピードの向上につながり、市民の満足度も高まっていると感じています。
------イベントの挨拶文や発表資料・キャッチコピーの作成作業は、どのように効率化されましたか?
市民や関係機関に向けた発信の場面では、適切な表現や印象に残る言葉選びが求められます。Crewを使うことで、挨拶文や発表資料、広報用のキャッチコピーなどを短時間で作れるようになりました。
たとえば、公式行事やイベントで使用する挨拶文は、従来30分かけていたところを5分で作成可能に。プレゼンなどの発表資料も、2時間かけていた内容が10分でたたき台として完成します。そこから職員が内容をブラッシュアップすることで、より表現力の高い発信ができるようになりました。
------文書の最終チェック作業はどのように改善されましたか?
最終確認の文章チェックは、表現の整合性や誤字脱字の有無などを丁寧に確認する必要があり、以前は1時間近くかかることもありました。
現在はCrewを活用することで、約10分でチェックが完了。短時間でも質の高い文書に仕上げることができます。業務のスピードと正確性を両立できるようになった点が大きな改善です。
------表計算やデータ関連の業務でもCrewを活用されているのでしょうか?
内部事務でもCrewは大変役立っています。たとえばExcelでの差分抽出作業は、申請データや住民情報を照合する場面で発生しますが、以前は人の目で確認していたため、ミスも起きがちでした。
今では、CrewにVBAコードを作成するよう指示し、照合処理を自動化しました。従来の作業時間は20分でしたが、Crewを使ってわずか1分へと大幅に短縮しました。Excel関数代替案の検索作業もCrewで自動化し、5~10分かかっていた作業が約1分に短縮しました。事務作業全体がスピードアップしています。
------Crewをいろいろな場面の業務効率化にお役立ていただけていることを伺い、とても光栄です。今後のさらなるご活用も楽しみにしております。本日はありがとうございました。